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新たなISOイメージファイルを作成する(リマスタ)

  

リマスタで独自のMX LinuxのISOイメージファイルを作ろう

カスタマイズは無事に終えたでしょうか。 思い通りのカスタマイズになっていることを確認したら、次はいよいよリマスタの作業です。

リマスタとは、現在のシステムの内容を元に新たにMX LinuxのISOイメージファイルを作る作業です。 つまり "自分だけの独自のMX Linuxを作成する" ということです。

なお、リマスタには付属のツールであるMX スナップショットを利用します。

独自のISOイメージファイルの作成

それでは、MX スナップショットを利用して独自のISOイメージファイルを作成しましょう。 なお、ISOイメージファイルの保存場所は、USB2の起動メディア(作業用)ではなくUSB3です

では、USB3をPCに挿してください

1. ファイルマネージャが開く
1. ファイルマネージャが開く

上図のようにUSB3を挿してしばらく待つと、新たにファイルマネージャが開きます。 ファイルの一覧には、最初に公式サイトからダウンロードしたISOイメージファイルが表示されているはずです。

USB3の空き容量を増やすためこのISOイメージファイルはここで削除しておいてください

2. ISOイメージファイルを削除してファイルマネージャを閉じる
2. ISOイメージファイルを削除してファイルマネージャを閉じる

上図のようにISOイメージファイルを削除し、ファイルマネージャは邪魔ですので閉じておきます。


それではMX スナップショットを起動しましょう。

3. MX スナップショットを起動する
3. MX スナップショットを起動する

上図のように(1)のアプリケーションメニューをクリックし、(2)の "MX ツール" にマウス(マウス)を乗せ、(3)の "MX スナップショット" を実行します。

4. MX スナップショットが開く
4. MX スナップショットが開く

上図のようにMX スナップショットが開きます。 多くの項目が並んでいますが、設定が必要な項目は多くはありません。 ISOイメージファイルの保存先を指定し、起動オプションを調整するだけです

まずは、ISOイメージファイルの保存先を指定します。 [差分スナップショットのディレクトリを選択]ボタンを押してください。

5. ISOイメージファイルの保存先を選択
5. ISOイメージファイルの保存先を選択

上図のように新たに "スナップショットを保存するディレクトリを選択" ウィンドウが開きます。 (1)のように USB3 を選択し、(2)の[開く(O)]ボタンを押します。

6. スナップショットを保存する場所が更新される
6. スナップショットを保存する場所が更新される

上図のように "スナップショットを保存する場所" が更新されます。 末尾に "/snapshot" が足されていますが問題ありません、正常な振る舞いです。

続いて起動オプションの調整を行います。

7. 起動オプションから persist_all を消す
7. 起動オプションから persist_all を消す

上図のように起動オプションから persist_all を消しますとても重要な作業です

  
persist_all が指定されていると、起動時に永続化が標準で有効になってしまいます。 利用者が指定した場合に限り永続化は有効にしたいので、ここで persist_all を削除しています。

設定が必要な項目はこれだけです。 それでは、リマスタに進みましょう。

8. [→ 次へ]ボタンを押す
8. [→ 次へ]ボタンを押す

上図のように[→ 次へ]ボタンを押します。

9. ファイルの除外や配布目的の選択
9. ファイルの除外や配布目的の選択

上図のように次の画面に移ります。 この画面ではファイルの除外や配布目的の選択を行えますが、初期値のままで問題ありません。 [→ 次へ]ボタンを押して先へ進みましょう。

10. 最終確認
10. 最終確認

上図のように最終確認のメッセージが表示されますので[OK]ボタンを押します。

11. 認証
11. 認証

上図のように認証画面が表示されます。 パスワード(P)を入力し、[認証する(A)]ボタンを押します。

12. ファイルのコピーが始まる
12. ファイルのコピーが始まる

上図のようにファイルのコピーが始まります。 何もすることはありません

13. 認証(2回目)
13. 認証(2回目)

上図のように再び認証画面が表示されます。 同じくパスワード(P)を入力し、[認証する(A)]ボタンを押します。

14. 初期RAMディスクの構築が始まる
14. 初期RAMディスクの構築が始まる

上図のように初期RAMディスクであるinitrdの構築が始まります。 とても時間がかかる作業をただひたすら待つのみです

  
Windows 10世代のPCでも1時間以上はかかるかもしれません。
15. 成功
15. 成功

上図のように処理が正常終了すると "成功" メッセージが表示されます。 [OK]ボタンを押してメッセージを閉じます。

16. MX スナップショットを終了する
16. MX スナップショットを終了する

上図のように[閉じる]ボタンを押してMX スナップショットを終了します。


やりました、自分好みにカスタマイズした "自分だけのMX Linux" のISOイメージファイルが完成しました

次の記事では、このISOイメージファイルをUSB1に書き込んで起動メディア(本利用)を作成します。

  
このISOイメージファイルはライブ起動して利用するために作成しましたが、もちろんインストーラとしても利用することができます。
  

中断する場合は永続化領域への保存を忘れずに

次の記事では、ここで作成したISOイメージファイルをUSB1に書き込んで起動メディア(本利用)を作成します。 一度作業を中断する場合は忘れずに、

  1. システム終了時に差分を永続化領域に保存する
  2. 次回起動時に永続化を有効にして起動する

を実施してください。

  

まとめ

付属ツールのMX スナップショットを利用することで、現在のシステムの内容を元にしたISOイメージファイルを作成することができます。 起動オプションから persist_all を取り除くことが重要です。

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