いよいよカスタマイズ

それでは、いよいよ肝心のカスタマイズの作業に入ります。 妥協せず、使いやすい環境を整えましょう。 なお、この記事では、

  1. ソフトウェアの追加と削除
  2. ソフトウェアの設定を自分好みに調整
  3. その他の設定(デスクトップ / キーボード / パネル / アプリケーションメニューなど)
  4. 日本語入力環境を整える

の4つの作業について、それぞれ手順の概要を解説します。

ソフトウェアの追加と削除

ソフトウェアを追加や削除するには、MX パッケージインストーラを使うのが便利です。 ここでは GIMP をインストールする場合を例に手順を解説します。

1. MX パッケージインストーラを実行
1. MX パッケージインストーラを実行

上図のようにアプリケーションメニューの "MX ツール" からMX パッケージインストーラを実行します。

2. MX パッケージインストーラが開く
2. MX パッケージインストーラが開く

上図のようにMX パッケージインストーラが開きます。 見ての通り、一覧はカテゴリごとに分類されています。

なお、上部にはタブが並んでいますが、各タブの用途は以下の通りです。

タブ名称 用途
通常のアプリ アプリケーションを指定してインストールする
※通常はこのタブで作業を行うべき
有効な
リポジトリ
パッケージの単位でインストールする
※余計な関連パッケージはインストールされない
※だたし必要な関連パッケージが不足することも
※知識がない場合は使わないこと
MX テスト版
リポジトリ
<有効なリポジトリ>と同じ
※実験的なパッケージが含まれている
Debian
バックポート
<有効なリポジトリ>と同じ
※テスト不十分なパッケージが含まれている
Flatpaks Flatpak版のアプリケーションをインストールする
※そもそもFlatpak版は動作保証されていない

上の表のようにいくつものタブがありますが、"通常のアプリ" 以外のタブには注意が必要です。 パッケージ管理に関する知識が求められたり、動作保証がなかったりします。

  
まずは "通常のアプリ" タブでアプリケーションを検索し、見つからない場合はその他のタブで探しましょう。

以下では "通常のアプリ" タブで作業を行います。

3. GIMPのインストール
3. GIMPのインストール

上図のように "グラフィック" のカテゴリを展開し、"GIMP Full" のチェックボックスにチェックを入れます。 [インストール]ボタンを押すとインストールに進みます。

4. 認証
4. 認証

上図のように認証が求められます。 パスワード(P)にパスワードを入力し、[認証する(A)]ボタンを押します。

5. ソフトウェアソースの更新
5. ソフトウェアソースの更新

上図のようにソフトウェアソースの更新が行われます。 待つのみで、何も操作することはありません。

6. インストールされるパッケージの一覧
6. インストールされるパッケージの一覧

上図のようにインストール(またはアップグレード)されるパッケージの一覧が表示されます。 内容を確認し、[OK]ボタンを押します。

7. ソフトウェアのインストール
7. ソフトウェアのインストール

上図のようにソフトウェアのインストールが開始されます。 インストールの完了を待ちます。

8. インストールの完了
8. インストールの完了

上図のようにインストールが完了すると "完了" ダイアログが表示されます。 [OK]ボタンを押してダイアログを閉じましょう。

9. MX パッケージインストーラの終了
9. MX パッケージインストーラの終了

上図のように[閉じる]ボタンを押してMX パッケージインストーラを終了します。

ソフトウェアの設定を自分好みに調整

GIMPのスクリプトを追加したり、Inkscapeのフォントを追加するなど、各ソフトウェアの設定をお好みで調整してください。

その他の設定(デスクトップ / キーボード / パネル / アプリケーションメニューなど)

デスクトップやキーボード、パネルやアプリケーションメニューなどの設定は "設定マネージャー" から行えます。 設定マネージャーの開き方は以下の通りです。

1. アプリケーションメニューを開き[Settings Manager]ボタンを押す
1. アプリケーションメニューを開き[Settings Manager]ボタンを押す

上図のようにアプリケーションメニューを開き、上部にある[Settings Manager]ボタンを押します。

2. 設定マネージャーが開く
2. 設定マネージャーが開く

上図のように設定マネージャーが開きます。 ここから各種設定を行うことができます。

日本語入力環境を整える

MX Linuxでは、インストール直後の状態では日本語は入力できません。 日本語を入力するには、日本語用の入力メソッドをインストールする必要があります。

1. MX パッケージインストーラから入力メソッドをインストール
1. MX パッケージインストーラから入力メソッドをインストール

上図のようにMX パッケージインストーラを起動して "通常のアプリ" タブを選択し、一覧の右上にある検索欄に "japanese" と入力します。

絞り込まれた一覧から以下のパッケージにチェックを入れ、[インストール]ボタンを押してインストールしてください。

Japanese_Fonts 日本語用フォント
Japanese_Input_fcitx 入力メソッド Fcitx

今回は入力メソッドに Fcitx を選択していますが IBus や Uim でも構いません。 Fcitx / IBus / Uim の中からお好きな入力メソッドをインストールしてください。

なお、Uim はあまり利用されていません。 オススメは Fcitx または IBus です。

  
今回の例でインストールした Fcitx では、日本語入力のオン・オフは半角/全角キーで行います。
  
再起動するまで日本語は入力できないかもしれません。
  
  

まとめ

ソフトウェアの追加や削除にはMX パッケージインストーラを使うのが簡単です。 なお、MX パッケージインストーラには複数のタブがありますが "通常のアプリ" 以外のタブには注意しましょう。 パッケージに関する知識が必要だったり、動作保証されていなかったりします。

初めに "通常のアプリ" タブでアプリケーションを検索し、見つからない場合はその他のタブで探すのがいいでしょう。

キーボードやマウス・タッチパッド、パネルやアプリケーションメニュー、デスクトップなどの設定は "設定マネージャー" から実施します。

MX Linuxで利用できる日本語用の入力メソッドには Fcitx / IBus / Uim の3つがありますが、オススメは Fcitx または IBus です。

- 日本語用の入力メソッド -
Japanese_Input_fcitx 入力メソッド Fcitx
※利用者が多い
Japanese_Input 入力メソッド IBus
※利用者が多い
Japanese_Input_uim 入力メソッド Uim
※利用者は少ない

利用する入力メソッドが決まったら、MX パッケージインストーラの "通常のアプリ" タブからインストールしましょう。